頭痛 頭が重い
頭痛ないし頭が重いという症状は,更年期の女性にも比較的よく認められ,日常生活上軽視出来ない症状の1つであると言えます.一般的に頭痛は,頭の中の病気(くも膜下出血,脳腫瘍など)に由来する二次性頭痛と,頭痛の出現パターンが診断の決め手となる機能性頭痛とに分類されます.
機能性頭痛の代表は,片頭痛,緊張型頭痛ですが,このうち片頭痛は30〜40歳代の女性に,緊張型頭痛はいずれの年代でも女性の有病率が高いという特徴があります. したがって,更年期の女性で頭痛が気になる方は,まずその頭痛がいつ頃から認められるようになったか思い出してみて下さい.
- 実は若い頃からありませんでしたか?
- 頭痛がみられる時期が,生理の周期と何か関係ありませんでしたか?
- 今までは頭痛持ちでなかったのに急に頭痛がみられるようになり,その痛みがどんどん悪くなってはいませんか?
頭痛に関しては,更年期によく見られる症状と考える前に,機能性頭痛である片頭痛や緊張型頭痛の可能性がないのかどうか,また今までなくて急激に出現する頭痛の場合は,くも膜下出血などの緊急対応が必要な病気の可能性もありますので,婦人科だけではなく頭痛診療の専門である神経内科や脳神経外科を受診されることをお勧め致します.